166 悪魔の揺りかご


【人】 水商売 タバサ

[魔力を渡したのち、一歩引くと彼の様子をじっと見つめる。
魔力を受け取った彼が、自らを形作る。
少しだけ漏れ出した魔力の光に包まれながら、イメージが形になっていく。

気づくと、金の鬣に、藍鉄の毛並みを持ち、2つの角を持つ美しい馬がじっとこちらを見つめていた>>50
きっと、彼の友人はこのような姿をしていたのだろうと思わせるその姿。
しかし、一方でそれは紛れもなくニコラウス本人だった。]



[正面から黙ったまま彼に近づくと、静かにその金色の鬣を撫でる。
そのまま、少し馬の首を下げるように頭を撫でると、彼の角の根本…耳元あたりの鬣に顔を埋めて呟いた。]

善くやった。
美しい。
一緒に行こう。

[ふっと顔を上げると彼に微笑み、先導を開始する。
時々後ろを見ながら、彼が問題なく動けているのを確認しつつ、素早く、しかし静かに、気配を消しながら中庭へと走り出しただろう。]

(0) 2015/08/09(Sun) 00時頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】