― 5階 ―[雑役夫の男だけが使う5階へと続く路を辿る。不意に、辺りが暗闇に包まれただろうか――] 上手く……いきそう、ね。[連絡が取れずに不安に思っては居たものの。どうやら、電気工事に乗じた工作は成功したようだ。口元が彼女を無事に救い出せる予感で溢れ、自然と笑みの形に歪む。] こっち、なの?[暗闇でも見えるのだろうか、男に案内されながら。5階を探る。男には、彼女の凡その特徴は伝えてある。]
(0) 2010/03/09(Tue) 04時頃