樹だの小川? いいじゃないか、花そのものの彼女らが、君を樹と呼ぶなんて。
それだけ近しくて、隣にいるにふさわしい存在とも言えるだろう?
[>>3:518送り出すための戦士としてなつかれているより、なんだか羨ましくも思える。
彼女たちにとって戦士は生まれた意味であり、使命であるという。
樹木に寄り添うのは、使命ではなく、花の性だ。
純粋に羨望あり、つつきたい思いもありで笑って、服を脱ぐ。
全身にあったはずの傷は、おおよそ軽いものや新しい物は、薄れているようだ。
意気揚々、浴室に向かう。]
……なんだ、これは。
すごいな……!
[湯けむりの向こう、たっぷりと湯が湛えられたそこは、湯張り用の樽や大桶などではなく、大理石でできた湯船。
外の望める湯船には、白い花がいくつも浮かべられていた。
想像とはまるで違った豪華さに、感嘆の声。
身体を流し、身を清め。湯船へと足をつける。]
(0) 2015/12/15(Tue) 01時頃