— 回想:ウェーブのクオリティ3割増し —
[>>1:343衣装メイク担当から、提案があった。
クライマックスの、未来から来たヒーローが魔王を倒して、
いよいよ未来へ帰る時が来てしまうシーン。
ヒロインと離れてしまう前に最後の言葉を言い残して、そして、時の流れがヒーローを飲み込む。
俺が提案したウェーブの演出は、時の流れを視覚的に表現する試みだ。
だが、実際にリハーサルしたものの、いまいち想像していたほどの迫力が出ない。
人数の問題か動きの問題か。素人には流石にこれ以上は無理かなって。
そう思ってたところに、篠崎からスケッチブックを見せられた。]
あ、これ、いけるか?
すげえいい。色をこう、グラデーションみたいに。
[行き詰まっていたところ、打開する提案に膝を叩いた。
衣装班にはちょっと時間取ってもらうことになったかもしれないが。
篠崎の提案で、クラスには揃いの衣装が用意されることとなった。*]
(0) 2016/09/17(Sat) 00時頃