――シャワー室――
[>>1:422大柄な男が汗と涙を床に落とす姿は、見る者が見れば嗜虐心を煽るものだろうが、生憎「ヘクター」は、彼と同じくらい泣き喚いていた]
お前の術で、治しながら出来ねえのか、
[姿勢を戻し後ろに手を伸ばす布袋に掛ける声は、淡々としたものだった。
返答がどうあれ、動くぞ、と低く告げると、隘路を無理矢理突き進む]
[ほぼ強姦同然で布袋を犯しているのは、彼を痛めつけたいのでも、「ヘクター」を満足させたいのでもない。
飴は一度鞭を与えてからだ。
肉腫の位置まで押し込むと、肉壁に擦り付ける振りをして、正確な場所を探る。
見つかったのなら先端で執拗に責めて、彼の反応を見た。カウパーを多めに分泌させて、痛みを和らげもする。
布袋の経験のなさをいいことに、完全に彼を開発して悦ばせるためだけの動きに変えていく。達させはしない──彼が望むまでは]
は、――、
[野獣染みた荒い息の音だけが、変わらず規則的に響いた**]
(0) 2016/06/09(Thu) 07時頃