[思いを通わせた相手となんて、この状況で夢見がちな少女のような事は流石に言わない。
けれどせめて、初めの一度くらいは私自身を望み、求められたかった──と。
そんな甘えた事を紡ぐ間にも、熱に蕩けた秘所へと与えられる刺激に喘ぎがもれる。
柔くありながらも硬さの残る壁を擦り上げる指は細く。
けれどそれでも一杯で尚押し返すように動く、入り口ですらそうなのだから奥などはもっと狭まっているとは伯爵にも伝わろう]
ただ、熱を、しずめる、ため、だけ、に、されるのも……
…わたし、から、なにも、かえせない、のも、や、ぁあ…っ!
[捕虜である遠慮も思慮も払われて、触れられるならせめて欲されたい、と。
そんな願いを紡いで、けれど我儘だとも自分で思ってしまうから。
胸の頂を悪戯に摘ままれた刺激に上げた声を皮切りに、ぽろぽろと瞳から雫を零れ落とした**]
(=47) 2019/12/12(Thu) 19時頃