[そうして、自分の秘密を語った相手の目を見て、もう一度微笑んでいると、何かをその手に握らされた。]
これは…椿の花…?だっけ?
[椿の花はその色によって花言葉が異なる。
確か、白い椿の花言葉は、完全なる美しさとか、至上の愛らしさ?申し分のない魅力、国によっては、崇拝とかって意味も持っていた気がする。]
ユリにはお似合いの花だね。
[ぼそり、思わず呟いて、口許を抑えた。
思わず口を出た言葉に頭を抱えたくなるが、その後に出てきた、自分のお願いに対する返答に、思わずパッと笑顔を晒した。]
本当!?ありがとう!すごく嬉しいよっ!
密会…そうだね、簡単なテレパシー程度の魔法とかなら使えるけど…。
って、そんな妙な噂が立つと、ユリが学校で動きづらくなるよ?
僕は自分自身の評判をよく理解しているつもりだからね。
[そう言って、添えられた彼女の手を見て、再びユリと目を合わせれば、笑みを浮かべたまま]
これからよろしくね、ユリ。
(=26) 2015/04/22(Wed) 00時頃