【墓】 長老の孫 マーゴ

─>>+436 セラ王ルシファーの治世/地上世界/森 ―

[森へと侵入者がやって来て白い梟《ｴﾝｼｪﾝﾄ･ﾜﾝ》はぴくり、と反応する。
森へと隠居して、世界のあれこれを視ているとはいえ。
セラ王本人であるのなら兎も角、王弟と呼ばれるその男の事は識らなかった。
感じる波動《ｱｳﾗ》から只者ではない気配は感じてはいるのだが。

男に動物達は怯える。
特に気弱な一匹の雌鹿が動けず、じっと侵入者たる男を見つめ。
男は何故か雌鹿へと話し掛ける。
いや、彼としては別に雌鹿に話しかけたわけではないのだろうが。

森の王は梟の姿で器用に溜息をつくと、雌鹿の内へと入り込み。]

(+497) 2013/06/09(Sun) 01時頃