【墓】 手妻師 華月斎

[撃ち放たれる空剣、そして、この瞬間の為に犠牲にした裏華月。
回避した先に、外しようのない飛空船が矢として彼に襲い掛かる。
撃ち放たれた矢の残した土煙が失われる頃には、既に跡形もなく…。>>5:116]

　やれば…できるでねーの…俺ってば………。
　久しぶりに熱く……なっ…

[しかし、その想いも刹那>>5:120
まるで何もなかったのように戻る彼を見て膝を折り、心が一瞬折れかかる。]

　…あぁ、そうだな…今のが俺の本気、全力だ。

[命懸けの一撃も届かなかった。
これで彼に空剣が渡るのは必至、されど、最後に振えた力を彼はまだ気がついていない。
それを扱うには己の力では圧倒的に足りていない事実に。]

(+271) 2012/08/16(Thu) 22時半頃