[思っていたよりも、早く返った囁きに、僅かに目を見開いて。>>+189顔には笑みが。柔らかそうな唇には甘い言葉が。浮かんでいた。吐息の掛かる距離で見つめる時間は短い。>>+190望んだ事だ、二人共が。左手は肩に、右手で彼の頬に触れた。そのまま、誘われるように口付ける。合わせた唇はほろ苦い、珈琲の味。もっと味わいたいと、唇を甘く食み、舌で唇を湿らせていく。夢にまで見た温もりが、腕の中にある。触覚と味覚で感じる幸福を噛みしめ、唇を離す。]
(+191) 2015/11/20(Fri) 00時頃