[甚振る様に何度も何度も此方を攻撃し体力を奪っていく。
それでも犬は倒れようとはしない。吸血鬼の回復能力が備わり始めたのか、犬自身のスタミナの高さか、それは分からない。
そして、犬自身も諦める事は無く、瞳に闘志を宿しながら、漆黒の爪で吸血鬼の身体を切り裂こうとしてる、が。]
『こんな単調な攻撃に当たる方が、馬鹿だな。』
[犬の攻撃はあっさりと躱されてしまった、霧散とかでは無く、さらりと流す様に、だ。
そして吸血鬼の挑発は、極夜城で言われた事と同じ様な事を言われ>>2:218、犬は頭に血が上る感覚を覚えるが。
自分なりに、攻撃に変化を付けてみるものの、矢張り付け焼き刃。回避されてしまった。]
くっそ……ぐ、ふ、ぅっ、あ゛っ!
[尽かさず上級吸血鬼は攻撃し、とうとう犬が床に伏せてしまえば、吸血鬼は歩み寄り此方の髪を荒々しく掴み持ち上げた。
犬は牙を剥き出しにしながら、吸血鬼を睨み唾を吐きかければ。
漆黒の爪で吸血鬼の腕を引っ掻き、鳩尾に蹴りを入れた。]
(+131) 2015/08/08(Sat) 19時頃