― 厨房 ―
[厨房へと向かえば、人の気配は感じられない。
微かに料理の残り香を感じる厨房に入れば、真っ先に向かうのは冷蔵庫。
冷凍スペースの扉を開ければ、矢張り色々な味のアイスが置かれている様だ。
目的の物を見つければ、やった!と声を上げ破顔すれば小さなカップサイズのバニラアイスを一つゲット。]
僕と半分で一緒に食べる?
それとも一つ丸ごと食べたい?
僕は一個まるまるは要らないや。
[あわよくば二人で一つのアイスを食べれたら良いな、と思ってたのだが。
ヒューが動揺して嫌がる素振りを見せるなら、一個丸ごと渡す採算でいるつもり。
ヒューの答えはともあれ、スプーンを回収したら目的は終了なのだから、4号室へ戻るとしよう。]
あ、そうそう。
一緒に手を繋ぐかい?
[冗談とも本気とも言えるぐらい、ごく自然に手を繋ぐか否かを尋ね手を差し出した。
小首を傾げながら、じっと幼馴染の表情を観察*]
(+125) 2015/11/28(Sat) 23時半頃