[少し震えている指を肩に伸ばし、そこでようやく私は腕が継ぎ目も斑もないまっさらな白になっていることに気づきました。
肩を掴む……なんてことは出来ないから
子供のように首に抱きつくようにして、結局肩へはほんの少し、顔を埋めるようにしました。
こうすれば、モンデンキント様が何処を見るかわからないし、もしかしたら見えないかもしれない、とも思ったからです]
………上手く、出来なくても
呆れないでください ……あ、っん、
[腰を持ち上げるなんて、大仕事は出来ません。
ほんの少しだけ、浮かせて――まずこのために緩めるのが大変でした――また、戻して。そうすると再び力が入ってるから、もう一度緩めて、の繰り返し。
拙い動きで、きっと悦ばせることなんて出来ないでしょうに
それでも私は、深く吸い込んだ海の香りに
知らず摺り寄せてしまっていた胸元に
あるいは海よりもずっと塩辛い、濡れたモンド様の肌に、あてられて
抑えることも出来ずに、ひっきりなしに声をあげていたのでした**]
(+112) 2015/08/08(Sat) 02時頃