166 悪魔の揺りかご


【墓】 逃亡者 メルヤ

[少し、身を離したのは
勿論離れたいわけではなく、揶揄ともいえる声に
羞恥の色を隠せそうになかったから――だったのですが
まったく逆の効果を声にも身体にも表してしまう羽目となりました]

 ……私もそう思います
 全身で、欲しい、といっているようで

[この距離では、俯くことにもほとんど意味がありません]

 はしたない行為ですら
 それすら、嬉しいと ……え、

[嬉しい、と言ってすぐのことですが、
命令――と言ってしまいましょう。そうすれば私が従うのは、当然なのですから――に、思わず呆けたように顔を見て、その表情にすら感じ入ってしまい、
………そう、収縮のせいでしょう。かき混ぜられた時のような湿った音に、私はもう、どうしたらいいのかわからず]

(+109) 2015/08/08(Sat) 01時半頃

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