現にこうしてバッターが打ち返してくれた訳だから、
あたしの投球センス、冴えてるって事じゃない。
[しれっと言い返つつ、真っ赤な顔で喚くまりの腕を、はいはい、と引き寄せて]
ね、早速お土産食べない?
お互い病人ってことで、今は半分こで我慢しときましょ?
お腹に入れたら、後でお薬飲みなさいね。
いくらまりぃちゃんがタフでも、他の子に感染したら大変だし。
[恐らくここに居るという事は、大判焼きを食べるくらいの元気は残っているだろうと踏んで、そう誘いかける。
弱り切った様を他人に晒しそうな状態なら、何となくまりは自室に引き篭もって、人目につかないようにする気がした。
そして、きっと自分もそうする自覚はある。
不意に階下から悲鳴が届けば、身を竦めてまりと顔を見合わせたが]
……今、お化けって言わなかった?
なんか深刻そうな内容じゃないから、大丈夫でしょ。
(+99) 2014/01/05(Sun) 23時半頃