[沈黙に耐え切れず「もう見るな」と懇願すれば、膝を押さえていた手が離れてゆく。>>+84
遠ざかった温もりに心細さを感じたが、聴覚が拾うごそごそという衣擦れの音に自然と意識が集中する。
イアンがスキニーから足を引き抜く動きにあわせて軋み揺れるベッドに、状況を確かめたくてそっと腕を持ち上げる。
真っ先に視界へ入ったのは、下着まで取り払って惜しげもなく裸体を晒すイアンの姿。
自分からはなにもしていないのに、その中心が反り返っているのを見れば、無意識のうちにごくりと喉を鳴らした。
イアンの反応に喜んでいいのかどうか分からないが。
自分の姿を見て、声を聞いて。
そうやって雄の部分を反応させるイアンに感じたのは嬉しさだった。]
勃ってる、な……。
なんか……、嬉しいって、言ったら変か?
[目元を覆う腕をどかせば、頬へ触れようと降りてきた左手。]
(+96) 2015/12/02(Wed) 00時半頃