178 忘却の花園


【墓】 店番 ソフィア

[ご褒美をおねだりすると、パパが首を傾げます。
あれこれと提示された物にわたしは首を横に振って、
デートのお誘いをすれば、ぱちりと瞬いたパパが
勢いよく笑いだしました。

その様子にむう、と頬を膨らませてわたしはパパを睨みました]

笑わなくてもいいのです。
わたしはまじめなのですよ!

だって、わたしがここに来てからパパと
ちゃんとしたお出かけ、したことないじゃないですか。

[必要な物を買いに行ったり、お迎えに来てもらったことは色々ありますが。
最初から遊びに行くという名目で
お出かけに連れていって貰ったことはそう言えばないのです。
ましてやお店を休んで、なんて、なかなか機会はありません。

じーっと睨むと、笑いながらもパパが約束してくれました。
その様子を見て、わたしは機嫌を直します。]

(+85) 2015/12/19(Sat) 00時半頃

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