[苦笑交じりに落とした同意に、貴方は曖昧に微笑むだけ。
だから俺は、貴方の拗ねたような気持ちも知らずに、貴方の見せている姿が見栄なのだとも気付かない。
だってそれより、何よりも。俺に擦り寄る貴方>>+43の姿に、心を奪われていたものだから。
貴方の事は、人懐こい方だとは思っていた。話している相手の事を羨んだ事も、一度や二度じゃあない。
けれどもいざ、そうしてそれが俺に向いた時にどうなるかなんて、考えた事も無かったから。
愛おしさが募ったのならば、それを表す言葉すらも失うのか――月並みな言葉しか浮かんでこない頭に呆れつつも、貴方に頬を寄せて思いきり頬ずりしたい気持ちを必死になって押しとどめる。
貴方の腕の力は、強まる事はあれども弱まる事は、なく。
俺を求め受け入れてくれるかのようなその温もりに安堵していたのだが、流石に貴方のその一言には息を詰めて。
恨みがましいような俺の言葉も、貴方は全く分かっていない風>>+44……あぁもう、本当に。
危機感の無さと言うか、天然さと言うか。ともあれ貴方には、あらゆる意味で自覚と言うものが足りないと思う。]
(+72) 2015/11/29(Sun) 22時頃