―廃病院・配電室―
[数年前のあの日の惨劇は多くの被害を生んだ。それに確かに心を痛めたはずだった。その原因を担っていると言われたのは、失踪したフランクの存在。
家族が犠牲になったんだ。だからきっと、壊れてしまったんだと思った。
「自分と同じように。」と。
薬王の家で受けた心と身体の傷は、幼かった俺を壊すには充分で。「ミナカタ」になれた自分にとって対魔忍の仲間達は新たな家族のように思っていた。けれど、幸せそうに妹を語る、愛妻との惚気を話す同僚達を、心の底から祝福できないのは、…自分は知らない世界の話だからだ。
こっち側に来れば良いのに。
いつしか抱いた心の毒は、静かに鎮めて沈めていた。]
…、相変わらずの面倒くさがりだなァ。
[>>@29久し振りにその口から、かつての口癖が聞こえれば瞳を細めて口を横に伸ばす。
昔から使っているジッポから火を貰えば、>>@30その味もまた懐かしい。]
(+69) 2018/03/04(Sun) 11時半頃