こわがってるの?……ん、わかった。
おそろしいも、怖いも、痛いもんね
痛いのは嫌だもの、誰だって。なら教えてあげたらきっと幸せ
[直円の促し>>*8にこくりと頷き、
自身は膝をつく亀吉のほうに歩いてゆく
彼が抵抗したなら、傷つき哀しそうな顔はするが、
きっとこう言うだろう――曰く
『直円がね、きっとこわくなくしてくれるよ
だいじょうぶだよ』、って
”こわいの”の名前は、わかんない
でもこわいのがかなしいままなのは嫌だと、
さざれが叫ぶから。だからぎゅっと後ろから抱き付いて
彼の動きを封じ込めるだろう。多少暴れられても、
己も元は対魔忍。更に今は直円の魔の血を直接注ぎ込まれてもいた
彼の様に魅了や呪の力は無いけれど、唯の膂力なら細身で小柄ながらある。譬え度重なる、情交の後であっても
暴れるのなら鋭い犬歯を首に突き刺して、血を啜って動きを止める、つもりである
無論暴れぬのなら唯抱き付くだけに留めるのだが*]
(+66) 2016/06/16(Thu) 21時半頃