…ア゛、が…………、ァ、ぁあ゛、 ――[酸が喉筒を熱で包み、舌を焼く。飲む、という芸当では無かった。流し込んで、代わりに血の泡を吹いて。食道に伝う痛みに、苦痛に。体内が焦げる感覚に。目の前が白くなり、火花が散った。焼け爛れた口腔は、声を紡ぐことを赦さない。悲鳴も上げられない状態になった所で、だらりと手を降ろす。ガラス瓶が割れる音。] ――― …。[僅かな酸の残り液は、石畳を焦がす悲鳴の代わり。喉の振動に伴い、ひゅう、と呼気だけが溢れた*]
(+63) 2014/02/06(Thu) 23時頃