俺?そうな、あんまり。[冷たい校舎の中で、深夜に哲哉が付き合ってくれたバカ話。他愛も無い噂とか、いろいろしたけど。特定の個人に興味があるなんて話にはならなかった。取り出したてで少し熱い缶を両手でお手玉しながら、誤摩化すように答えを探す。見つからない答えを。]たぶん、いねーや。[頭の中で記憶を探ってみるが、さて、気になる女子と言われてもピンとこなかった。記憶に焼き付いている表情や、仕草ならたくさんある。襲ってみたいと思った子なら、いくらでも。でもな、残念なことに、愛とか恋とかわかんねーので。獣はそんなものを求めず、ただ欲を満たそうと騒ぐだけ。“相手”のことを見たことなんてないんだ。]
(+61) 2016/09/22(Thu) 16時頃