[冷たい夜の空気に肩から上を晒したまま、出来る限りイアンの方を意識しないように空の月を見上げて時を過ごす。気のせいか…いや、気のせいではないだろう。好きだと伝えてからずっと、妙にイアンの存在を意識している。今までも幼馴染の枠を超えてイアンの存在に意識が向かうことはあったが、ただそこに居るだけで微かな緊張まで湧くのは初めてのことだった。自分の感情がいまいち分からないまま空を見上げていると、洗い終わったイアンが後ろに立つ。>>+50教えられたマナー違反に「そうなのか?」と納得しかけて。イアンの腰から取り去られたタオルが縁に置かれるのを視界の端に収めて、慌てて顔ごと視線を反対へ向けた。*]
(+60) 2015/11/27(Fri) 23時半頃