[>>+54急に抱き寄せられて、一瞬、頭が追いつかなかった。えっ、わ、うっ?!なんて情けない声を上げて、耳まで真っ赤に染め上げる。
心臓がどくどく煩い。このまま頭のてっぺんから心臓が飛び出して行って、残された自分の体は死んでしまうのではと思った。
しかし、その後耳に届いた言葉の真剣な響きに>>+55、自然と落ち着きを取り戻していく。
あれ、もしかして、気付かれているんだろうか。
顔を覗き込まれ、いつもだったら照れくささでそれ所じゃないのに、由良の瞳を見つめ返していたらすんなりと口が開いた。
すごい、魔法みたいだ。
由良はやっぱり、すごい]
……由良、俺ね、病気なんだ。
中学の時点であと5,6年しか生きられないって言われた。
発作の間隔が短くなってる。
もう、死んじゃうかもしれないんだ。
[夢で彼に言ったように、もう一度彼に秘密を告げる。
彼の言葉を信じて見たくなったのだ]
(+56) 2014/04/17(Thu) 00時頃