[君のことが心底怖いからだよ!
何故帰る>>+49って、それ以外に理由があるなら教えて欲しい。いや、もちろん授業とかバイトとかもあるけど。
玄関の扉は閉められた。閉じ込められたのは、聡い頭ですぐに分かった。くるりと家の中へと踵を返す。
他の出口を探さなければならない。そう思ったのに、聞き捨てなら無い言葉が彼から聞こえた。
理性でいつも言いたいことを抑え込めるはずの青年が珍しく声を張り上げる。]
トースト咥えて朝5時から待たれたあげくぶつかられるくらいなら、そのトースト貰った方がよっぽど嬉しいに決まってるだろ!
言っとくけど、咥えたやつじゃなくて、咥えていないトーストだからね。
食べ物粗末にするなんて、そんなやつ…僕は、僕は、僕は…………――
[自分の登校時間は朝7時過ぎ。2時間以上彼はトーストを咥えたままなのだろうか。いや、食べろよ、勿体無い。
貧乏な自分に対するあてつけなのか?
恋愛小説を読まない青年はそれがフラグ立てるための行為とは気付いていない。ピンポイントの逆鱗に触れたらしい。]
(+55) 2013/12/12(Thu) 23時頃