[本性を表し、羊を美味しく頂けば、ヤニクは何かを思い付いた様で>>+49。
二つの頭は不思議そうに首を傾げるが。
師匠は飛んで帰るらしい>>+50、自分はその後を追えば良い、と言われたら、二つ首はこくりと頷き、がるっと鳴いた。
赤茶色に変化した蝙蝠を見上げれば、四本の足は大地を蹴って追い掛けて行く。
金色の月と荘厳な城を後にすれば、人間が立ち入らなそうな場所へとやって来た。
底すらも見えず、本性の姿では渡れ無さそうなので人間の姿になり、そろりそろりとバランス取りながら渡りきる。
死の谷を抜ければ、本来の姿を取り戻し追い掛けるものの、ヤニクの姿を見失い、自分の位置を見失いかけてたが、微かに残った魔力の匂いを辿り、森を抜けた。
マグマ湧き出る活火山を渡る時になれば、場所を見て、犬の姿になり人間になったり、と上手く渡りきる途中に、うっかりマグマに落ちそうになり、尻尾の先端が焦げてしまう事態になったとか。
途中で休憩を入れて貰えど、体力の消耗は激しく、城に辿り着く頃には身体がふらつき、意識が朦朧として。]
(+54) 2015/08/07(Fri) 21時頃