[>>+48きゅうと力を籠められた手に、ほっと安堵の息を吐く。その手の暖かさが大丈夫と言われているようで、…は心を決めて口を開いた]
あのね、俺由良に話したい事があって、…ッ
[言おうとして、喉が詰まって急に言葉が出なくなってしまった。
夢の中の由良の反応を思い出してしまったのだ。
これを言ったら、多分由良を困らせてしまう。
言わない方が良いんじゃないか?だって夢の中の由良の表情を見ただろう?
真っ青な顔をしていた。聞きたくなかったように見えた。
あれは確かに夢だったかもしれない。それでも決意して開いた…の口はやわやわと所在なさげに動く事しかできなかった。
迷惑をかけたくない。辛い顔はしてほしくない。いつも笑っていて欲しい。
せめて俺が死ぬまでの、短い期間位は。
…は自分の胸に”秘密”を収めておこうと決意した]
……由良、好きだよ。
[その気持ちだけは本当だから、忘れないで。
そんな思いをその言葉に込めて、…は誤魔化すように笑った]
(+50) 2014/04/16(Wed) 23時半頃