[持って来たスプーンで、少しだけ溶けて柔らかくなったバニラアイスを掬い、口元に運ぶ。
バニラの香りと、ミルクのコクと甘さに、そしてヒューと一緒に食べれる事が嬉しさと美味しさに、くしゃっと笑って。]
美味しいね、これだとあっという間に無くなっちゃいそうだよ。
[幼い頃はこうしてお菓子を分け合いながら、二人で無邪気に食べていたっけ。
たまに取り合いのケンカをしていた様な記憶もあるけど、すぐに仲直りして遊んでいたりもしてた。
昔はただ純粋に遊び、共に切磋琢磨をして大人になろうとしてたのに。
今はそんな子供時代に別れを告げ、大人への階段を上ろうとしている自分がいる。
バニラアイスのカップをヒューに持たせるかサイドテーブルの上に置いたりしたら。
幼馴染の細い腰に触れようと、音も立てず手を伸ばし腰の上に指を置く。
手にスウェットと幼馴染の温もりを感じながら、彼の存在を確かめる様にゆるりと指を動かした*]
(+49) 2015/11/29(Sun) 18時頃