それは、約束できない。
何故なら俺には、まだ "おかしい" の基準がわからない。
貴方はきっと、俺の価値観を主軸においての "おかしい" 部分をと言っているんだと思う。
…が、俺も自分の価値観が全てだとは思えないし、何より貴方にそれを強要したくはないんだ。
[そうして、ぽつり、…ぽつり。
湯気に視線を落としたまま、探した言葉を組み立てては静かに貴方に声を向ける。
貴方の不安のその全ては分からないけれど、けれどその一部分くらいならば何とはなしに……覚えがあるような、感情なような。
俺が話をする事で、貴方をより傷付けてしまうかもしれない。
より、失望されてしまうかも。呆れられてしまうかも。…嫌われて、しまうかも。
そんな不安が、無いわけではないけれど。
しかしここで黙ってしまったのなら、俺の考えはきっと貴方にはずっと伝わらないし、貴方がそれを聞いてどう思うのかも、俺はずっと知る事がないじゃあないか。]
(+35) 2015/12/01(Tue) 15時半頃