あぁ、……おんなじだ。
何だろうな、こんな小さな共通点が、……少し嬉しい。
………、子供っぽいって言わないでくれよ。
[回した腕の中、聞こえた声には薄く笑い。
珈琲の元へと向かう貴方を引き止めそうになりつつも、ふるりと首を振って後へと続く。
今度の貴方の笑みは、先よりもぎごちなさは消えている。
けれどもこの話の流れだからだろうか、どうにも無理をさせているような気になってしまって。
…でも、例えそうだとしても貴方がそうして笑ってくれるのなら。
もしも俺と貴方が逆だったなら、俺は貴方に笑って欲しい――だから、少し照れたように笑ってみせる。
ふわりと湯気の漂うカップを手に取れば、少し迷った後に腰を下ろしたのは貴方の 隣。
ここを出る前ならばいざ知らず、今はきっとこの距離でも許されるだろうと手にしたカップを口に運べば、昇る湯気に視界が白く閉ざされた。]
(+33) 2015/12/01(Tue) 15時頃