[君臨すれども統治せず、が基本の猫の王。
めんどうくさいし自活しているから年貢を取り立てたりはしないけれど、どこぞの町で尻尾のふたつある子猫が生まれただの、どこぞの子爵が盗まれた宝を取り戻してくれたらなんでもすると言ってるから魂の契約どうだとか、おかげさまであいつは猫を見ると魚をくれるようになりましたとか、いろいろな情報が集まってきたりするのである。
中には、牛のような大きい黒犬が蝙蝠を追いかけて走っていったとか、地面の奇妙な痕を追いかけてみたら蛇身の淑女がいい香りのする妖精を姫抱きしているのを見たとか、何やら思い当たる節のある噂もチラホラ混じっているのだった。
ジェフが鰹節を奉納したと聞けばハタハタと尻尾を振る。]
そういえば、そろそろ腹が空いたぞ。
…は! この匂いは!
[ヒゲがピキーン☆
興味の対象がサックリ移った猫たちとゾロゾロと食堂へ向う。*]
(+33) 2015/08/09(Sun) 23時半頃