― 廃病院・地下部屋 ―
[歩みの先には触手に嬲られる布袋と、
カメラを回しているらしいリツが居た
不思議そうに一度、其方に視線を遣った後
電極を首に突き刺す直円に興味は直ぐに移る
絶望も羞恥も何もなく、首にぶっ挿すのって
気持ちいいのかな、其れとも痛いのかなという思考だけ
唯、それもノイズ交じりの声が部屋に響いたなら>>*17
其の為か、と言いたげに視線はまた興味を失くして
部屋の中の人物らを睥睨するだけ
布袋の怒号は何の感慨ももたらさず、
彼が己の事を聞いたなら少しだけ意外そうにするだろう
此方は仲間としてしか認識していなかったが故に
顧みられることのなかった壊れ物は、
ソファに沈みおいでと手招く男の元へと素直に歩み寄る
後頭部に手が寄せられ、深い口づけ送られたなら
自らも熱を求め、咥内に舌を這わして搦めようとするだろう]
(+27) 2016/06/14(Tue) 19時頃