俺は、これから生徒達の様子を、伺いに行こうと思っているんです。
今、この屋敷の中で、必死に生き延びようとしている教え子達のことを。
[眉を落として、熊に語る。恐らく、通じてはいない。
それは分かっているけれど、語る言葉は止まらない]
屋敷の中に、あなたをこんな体にさせてしまった、原因の一端があるんです。
本音を言うと俺も詳しくは知らないんですが……この中の、俺の生徒の中に「元凶」がいる、それはだいたいつかめています>>3:+6。
俺は、そんな彼も含めて、生き残った生徒達がどんな未来を遂げるのか、せめて見守りに行くつもりです。
あなたは、どういたしますか? その顛末を、一緒に見届けてくれますか?
[男の問いかけに、熊はやはり理解を示した様子は見られなかったけれど。
おそらく人懐っこい動物だったのだろう。楽しそうに男の足へと、すりすり身を摺り寄せた]
はは。分かりました。
そこまで懐かれてしまったのでしたら、これからご一緒しましょうか。
[改めて頭を撫でた、そんなささやかなやりとりの後……どこかで硝子が砕ける音がした>>3:228のは、その瞬間、だった]
(+23) 2011/12/07(Wed) 01時半頃