[>>+20舌を絡め合わせるほどに、まるで熱病にでもかかったかのように、頭がぼんやりとしてきた。
他人の唾液の味など、キにしたことすらなかったのに、何故だろう、やけに甘くさえ感じる。
>>+21後頭部に掛かる手の力に、つい誘われそうになる。
もぞもぞと足をこすり合わせながら、どうにか、下肢に集まる熱をやり過ごさなくてはと思いはするのだが、このままではとてもではないが堪えきれそうになく、慌ててライジの背を叩き、唇を離すと、溜まりきった熱を逃がすよう、大きく息を吐いた。]
…………っ はぁ〜〜〜……
[この程度では収まりはしないが、それでも、少しだけ落ち着きを得た。
けれど、こちらが安堵浮かべるのとは逆に、ライジの顔はどこか不服そうに思えた。]
……ぁ………
[吐き出された息が前髪を揺らす。
瞼を震わせ、改めて目前の青年の顔を見ようとすれば、喉の鳴る音が耳に届き、こちらもつられるように固唾を呑んだ。]
(+23) 2015/11/16(Mon) 20時頃