[ 覚束ぬ足を友に わたしはふらりと家を出る。 だって、やくそく>>16 したのだもの。 ][なんども競争した、互いの家と家とを繋ぐ小路の向こう。 ぱた、ぱた、ぱたいつも行く先から響いていた春風のような彼女の足音は、今日はなにものかに抑圧されているような さみしい音。>>160 ] メアリー![そう言って、わたしは ”いつも” 通りに両手を拡げ、返事もない 足音の速度もかわらないその影を――― 抱きしめ ――― ]
(+23) 2015/05/16(Sat) 08時半頃