[囁き抱き寄せて。 そして首筋に注射器を突き刺した。 薬が効いて彼が昏倒するまで数分もかからない。 すっかり眠ってしまえば車椅子に乗せる。 彼の膝に毛布を掛けて。 彼の頭に帽子を目深に被せて。 私は車椅子を押して街を歩く。 私が看護師である事は誰でも知っている事だから。 だから誰も気にする事はない。 そのまま何気ない足取りで細い道へと入って。 奥の奥へと進んで行った先にある薄暗い建物。 その地下へと入って私はがちゃんと錠を掛けた。]
(+22) 2018/12/10(Mon) 20時半頃