──廃病院・地下──
こんなのが痛いのか? もうさんざん使ったあとだろうが。
[ 中で指を折り曲げ、爪を立ててせせら笑いをする。
必死に何かを懇願するのも無視し、指を引き抜いた。それを聞いてやるかどうかも全て亀吉の機嫌次第なのだ。
しかし、中に突っ込み、呆然とした。ラルフの悲鳴>>+18で我に返る。
今自分は直円への復讐を遂げようとしていたはずだ。それなのに、なぜ。
──ラルフを組み敷いている?
やがて思い出す。最初からこれはラルフだった。入れ替わってなどいない。泣き叫ぶ彼>>+16を無視して手酷いことをした。戸惑いながらも理解しようとしたように見えた、人として生きる大事なことを否定させてしまった>>+17。
復讐心に囚われて、幻を見たのだろうか。
冷や汗がどっと噴き出した。血の気が引き、中に突き入れた肉棒も萎える。
愛弟子に無体を強いた己が、何よりもおぞましかった。
慌てて引き抜こうとする。
──だが。]
(+22) 2016/06/15(Wed) 21時半頃