―屋敷・正門前―
[死者達の間を掻きわけて、閉ざされた門へと辿りつく。
他の逝人達は、この周囲にもたむろしていた。
きっと、屋敷に侵入を図り、返り討ちにされた者達の魂。
同じ存在とならねば感じることができないだろう、沈痛な空気が漂っている。
あるものは打ちひしがれ、あるものは悲観し……けれど、例えほんの一握りであれど、安寧を得られたであろう安らかな顔付きの者もいた。
屋敷の周辺から時折昇る光源>>+14は、この世から消滅した者達が自身で打ち上げる最後の弔砲か]
……思った通り。通り抜けることは可能ですね>>+7。
ただ、俺はそれがやすやすとできるほど、まだこの身体に馴染んじゃいないんです。
[この世の物質。門と「重なっていた」指先を離すと、塀の縁に飛び付き片手でぶら下がる。
後は、これまで通りの強靭な腕を駆使して、そのまま乗り越えるのみ]
(+20) 2011/12/07(Wed) 01時半頃