─5月10日 早朝/念話─
>>+10
[今日のこの日も、街を照らし始めた朝日は白々しいまでに明るく、美しく残酷な輝きで…この世に未だ留まり続けるパティの透き通った存在までもを照らし出しただろうか。彼女が、光を『感じる』事ができたのならば、だが]
……まだ…、…『そこ』で、立ち止まってんのかい。──パティ・ベル。
[ゆっくりと、昇り行く朝陽。眩い光の中で、囁くような『声』が亡霊となった彼女に届いた。
生きていたならば、何か…ゆっくりと息を吸い込み、吐き出しでもしたかったかのような、気配]
…ローズマリーが、死んだな。
だから、アンタもまたそうやって、『死んじまった』とでも言うのかい。
あんなに『生きてた』アンタは、どこに行った?死んじまって、それでも、俺たちに噛み付いてたアンタは。
──そこまで「落ちぶれちまう」なんざな。悔しくねェのか、…俺を、他の奴を、怨んで呪ってやろうとは思わねェのか?
(+17) 2013/08/07(Wed) 18時頃