178 忘却の花園


【墓】 店番 ソフィア

えっと、……

[何から話せばいいんでしょうか。
もじもじと帽子を弄っていたわたしですが、やがて意を決したようにホレーショーさんの顔を見ました。]

ママは、居ません。
今は、もう、違う所に住んでて……

[ママからわたしが小さい頃に一度だけ、聞かされた記憶。
あなたの茶色い髪の色は、お父さん譲りなのよと。

ずっとずっとそれはわたしの中に残っていて、
いつか会いに行かなきゃいけないような気がしていました。

だから、ママの新しい旦那さんと、二人の間に出来た赤ちゃんと、
遠い外国に一緒においでと言われてわたしは首を横に振りました。
ママには悪いなって思ったけれど、珍しく頑固なわたしに最後は折れて]

(+15) 2015/12/17(Thu) 18時頃

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