[軽い音に誘われるように、顎を引き。
重なる唇を、啄ばみ返す。角度を変えて、一度、二度。
冷えた柔らかい感触を味わいながら、これまで向き合うことができなかった時間を埋めるように目を開けたまま。
キスをする間も視線を交わして、今にも零れそうな水の膜を張った瞳に、目を細めた。]
────…… ン、
[隙間を割り入ってきた軟体に、マフラーを掴んでいた指先は後頭部へ。
襟足を逆撫で、くすんだ金色へ指を絡めた。
乗り上げる勢いで飢えを隠さないキスに、唇を開いて迎え入れ。咥内を動き回る舌に攻防を交わしながら、体重を掛けられて僅かに後ろに傾く。>>5:+134
押し返すように噛み付き返せば、反撃にまた裾から手を突っ込まれ、冷たさとくすぐっさたにくぐもった声が溢れた。
まだ、辛うじて割れてはいるが。
最近少々肉付きがよくなってきた腹部を撫で回されて身を捩り。
ぷは、と唇を離せば、息を吸い込んだ。]
(+13) 2015/12/01(Tue) 03時頃