[ゆっくりと深呼吸を2回。
かき集めてきたぬめりと、皺に塗りこむようにして、感触を確かめる。
なにせまったく未知の領域、一応の知識としては分かっていても、実際に触れたことなどない場所。
丹念に押して、ほぐして、ようやく侵入を果たすべく、指先に力を込めた。]
ライジ、さん……、ッ、は……
[第一関節まで入れるだけで、だいぶ時間がかかった。
浅く引きぬき、様子を窺いながら、また少し深く挿れようと試みる。
ともすれば、焦れったいほどに丁寧に、少しずつ深くへ指を埋め込んでゆき、ようやく根元近くまでを埋め込めば、ゆっくり指を蠢か背、腸壁を探る。
吸い付くような弾力に、取り込まれてしまいそうになりながら、こんな狭い箇所に、本当に入るのだろうか……と、不安も過ぎりはしたが、それ以上に、包み込まれた時のことを想像すれば、またビクンと熱は跳ね、先程までの嵩を取り戻しつつあった**]
(+13) 2015/11/18(Wed) 02時半頃