―屋敷内・殺し合いの果て―
[男の歩みが鈍り始める。肉体を失った足がひどく重い。
幽界の猫>>4:+44を抱きしめる両腕に力が入り、猫が不快そうに身をよじる。
銃声がする。それも連発だ>>4:232。
怒声が聞こえる>>4:234。「殺」の音を携え。
行くのが辛い。行ったとしても、諌めることも叶わない。
逝った己の無力な体で、諍いに身を投じることもできず……ただ、結末を見届けるだけの存在へと落ちた己が今は憎い。
されど歩みと止まることはなく、やがて、銃弾を受けたセシルの姿を視界に捉えた]
フォローさん……。
[もう、事態はおおよそ読める。
生き残った者達は、おそらく「元凶」に気が付いたのだ。
リンダがいるならば、意思を持つ死者――――かつての己のような存在がいることも知れていることだろう。
人の体なす、人とは異なる存在に]
(+9) 2011/12/09(Fri) 01時頃