…行きたいとこ…あっ、つ、
[前方を往くグロリアから問われ顔を上げる。>>+5
このまま海の底へ行くのだろう、あの男が喰らわせた水が満ちる世界で果たして生きていられるかぼんやりと考えるだけで心構えが出来ていなかっただけに、有難い申し出だった。
が、途端、足の裏に鋭い痛みが走り、その場に膝をつく。]
ああ、足が…。
[見れば、足の裏は両方とも、土や石でついた細かい傷だらけで、決定打となる痛みを与えたのは枯れ葉だった。
近くには蒼い花を付ける植物が生えており、自然と落ちた葉が朽ちる前に自分と踏んでしまったのだろう、と推測できる。]
…ええと、……靴を見繕いたいのですが…。
[最初の目的地が決まる、が言いよどみ、俯く。
そこまで甘えてしまっていいのだろうか、と、蒼い花―美しい淑女と呼ばれるベラドンナに視線を向けながら。*]
(+9) 2015/08/09(Sun) 01時半頃