94 月白結び


【墓】 薬屋 サイラス

―― 洋食店 ――
 
 あれ、違った?
 んでもそれだけ変化したものがあるってコト、か。

[呟く声は、徐々に小さく雪自身に言い聞かせるようになった。
司の視線はあの村で何を見つめ、何を思ったのだろう。
答えを探そうとして見つめてみても、やってきたナポリタンの湯気に邪魔されてよく見えない>>5:+26。]

 居心地、よかったけどね。
 いや、よかったからこそ、過ごすべき場所じゃないのかな。

[残りたい気持ちと、帰りたい気持ちと、その他の靄がごちゃまぜになった感情を、雪はまだ持て余す。
故に眉根を下げた貌は、情けない笑みになっていただろうが]

(+2) 2013/09/08(Sun) 17時半頃

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