―ホール・そして、少し時間が経過し―
[階上へと、少女が消える。聞こえてくる歌声>>5:100>>5:101は、男の耳にも届いただろうか。
年頃の少女の気持ちなど、男が推し量れるものではない>>0:122。
だから、仮に届いていたとしても、『色々と考えていて』>>0:381以上の思いは浮かび得なかったかもしれないが。
幽界の煙草をもみ消して、男は熊を促した>>5:+28]
行きましょう。階段は、上れますか?
背負ってあげたいんですが、それは絵的に色々アレですし……。
……って、あ。あなた、は?
あ、ちょっと……。
[ふと気付いたのは一人の老人。正確には、この世にあらざる存在、逝人。
男の前を素通りし、男の言葉に沈黙を守り、どこかへと向けて歩みを進める。
恐らく、今日の事件で犠牲になったものではない。
それにしては、落ち着きすぎる。
暫時気を取られつつも、老人の姿がどこかへと消えていくことを確認すると、すぐさま上階へと視線を移した]
(+2) 2011/12/10(Sat) 01時頃