[主様は迎えに来てくれた。病衣に着替えてみっともない体を隠していて良かった
そんなことを考えながら、目と体に感じる彼の温度に喜ぶ
それと同時に先程の“裏切り”が心に暗い影を落として、隠し立ては出来ず謝罪と共に己の罪を吐露した
その瞬間。冷えきった声と共に離れる温度
見捨てられる怯えを宿し、震える声で許しを冀う]
あ、ぁ……主様、ごめんなさい
[侮蔑と怒りを孕んだ瞳>>1に、心が震える
師にすら見捨てられた自分には、もう主しかいないのに
どうしてこんなことをしてしまったのだろうと、涙が溢れる]
赦して、赦して主様、見捨てないで。二度とこんなことしない、だから……だから
[気だるい体で床をはい、誇りもなにもかもなくみっともなく声は追いすがる
だが手を伸ばせど朧の服の裾を掴まないのは、自分の裏切りを自分でも許せないから
砕かれた心は戻らない。今の自分が恐れるのは無様な姿を晒すことではなく、朧に、主に見捨てられることだけであった*]
(+1) 2016/06/13(Mon) 09時半頃