―北洋病院入口前―
[息を切らせながら北洋病院の入口前へと辿りつき、立ち止まって軽く息を整える。
病院だから携帯の電源を切らないと、と、コートのポケットから携帯を取り出して一度画面を点灯させてみれば、
マナーモードにしていたから気づかなかったが、
メールや着信が幾つも溜まっていた。恐る恐る誰からのものか見てみれば、全て弟達からのものである。]
…まあ、あんな風に出てきたら心配かけちゃうよね…。
[そう呟いて、また罪悪感が湧いてきたが、やっぱり引き返す気にもメールを見る気にもなれなかった。
そしてそのまま電源を落とそうとしたところで、手に持つ携帯が震える。また弟のどちらかだろうか、と
思いつつ画面を見れば、そこには電話の着信画面と、『三星月詠』の文字>>3:+24があった。」
(+0) 2015/07/12(Sun) 00時頃