196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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そうですか、では小鈴ちゃん。参りましょう。
[軽快な口調に、仏頂面気味の顔も綻ぶ。
さて、世渡介と共に探しながら見つけた勝手場までの道程を、頭の中で思い出す。
確かあの大きな階段の前を通って、 今歩いている廊下と対になるような廊下を進み、一番奥の…。]
そうそう、ここです。 このお屋敷は広いですね。
宛もなく歩いていたら、迷ってしまいそう。
(2) 2013/01/03(Thu) 02時頃
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女中 おみつは、メモを貼った。
2013/01/03(Thu) 02時半頃
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― 一階・勝手場 ―
[さて、洗い物を…と盆を台に置いたと同時だろうか、 あの少年が現れる前に聞いたあの大きな音と、何かの異音>>#1 そして続く、感情の定まらぬような声>>#9>>#10>>#11
突然の大きな音に、肩がびくりと跳ね上がる。 同じく聞いたであろう小鈴を見遣れば、 身を竦ませて怯えている様子。
自然近くに寄り、赤い着物の女子にしたのと同じように、 異音から、不可思議な声から庇うよう立ち、怯える小鈴の背を摩る。
揺れる瞳を見つめ返す瞳も、恐らくは揺れていただろう。 何かが、起きている。]
(12) 2013/01/03(Thu) 03時頃
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― 居間・少し前 ―
風来坊の、地獄耳。…そう、ですか。 それならば、見聞が広いのも頷けるものです。
[言いたくないことは言わなくてもいい。 訊かれたくない事、知られたくない事、人それぞれあろうもの。]
はぁ、御気分を害されたのでなければ良いのですが…。 其の儘、ですか。
癖というものは、中々に抜けぬものです。 私も十分な年を経ました。そう簡単には、変わらぬでしょう。
[それは癖に限らず。考えや、人柄も。
簡単に変われるなら、自分は今、 ―――ここにはいないであろうから。]
(-15) 2013/01/03(Thu) 03時頃
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― 居間・少し前 ―
[『蘇り』 繰り返された言葉>>1:428に、曖昧な笑みを浮かべて。
沈黙を破ったのは自分。 茶の礼を言われれば>>1:431「お粗末さまでした」と返す余裕もまだあった。
けれど、 去り際に残された言葉に、体が固まる。
異教の開祖の、甦りの話。 自分の身にもそんな奇跡が、起こるかもしれぬ…と。]
そんな、こと…。
[意地の悪い風来坊様は、そうして直ぐにその場を去った。
有難いことに、眉間に皺を寄せて堪える顔を、 …再びのみっともない姿を見られずに済んだという訳だ。]
(23) 2013/01/03(Thu) 03時頃
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― 一階・勝手場 ―
[ふるふると頭を振った後の小鈴の表情>>22に、 勇敢な子だ、という印象を抱く。
瞳は揺れ続けていたけれども、それは当たり前のことで。
それでも探しに行こうと提案する子を前に、 どうして首を横に振れよう。]
はい。行きましょう。 この目で、確かめなければ…。
[もしも本当にあの少年が殺されていたなら、 これも『奇跡』と言うのだろうか、あの風来坊様は。
片付けは後回し。 小鈴と共に、あの少年の姿を探して廊下へと出た。]
(26) 2013/01/03(Thu) 03時頃
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/* ただでさえ遅筆なのに。 おとんのはこのキー配列が違いすぎて。
あと変換… うにゃあああああああん
(-19) 2013/01/03(Thu) 03時半頃
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“もうここから出られない”
“ここには君たちだけ”
“見つけて” “―――僕を殺したのは”
[耳の内。頭の中に木霊する聲。
蘇る、深紅の記憶。
心の臓の音が、聲に重なるよう大きく、大きく聞こえる。 ここへ来る最中聞いたそれよりも、大きく。]
(32) 2013/01/03(Thu) 03時半頃
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/* うんと、4日26時に更新だよね。 それまでに疑える人作らなきゃなのだよね。
まだ会えて無い子いる。だめなPLでごめんなさい。
(-26) 2013/01/03(Thu) 03時半頃
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/* 小鈴ちゃん寝たかな?
(-27) 2013/01/03(Thu) 03時半頃
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― 一階・廊下 ―
[小鈴と共に、パタパタと音を立てて廊下を急ぎ歩く。 無心の内に、走っていたかもしれない。
扉を手当たり次第に開けながら、 異常を報せる誰かの聲が聞こえれば、そちらに足を向けただろうが。]
……っ。
[不可思議な事が起こるだけならば、まだ良かった。 もし本当に人死にが出たならば…。
不安に踊らされるのを、ぎり、と歯を食いしばって堪える。
大広間にたどり着いた時には、先に人影はあっただろうか。**]
(40) 2013/01/03(Thu) 04時頃
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女中 おみつは、メモを貼った。
2013/01/03(Thu) 04時頃
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― 大広間 ―
[多くの人影がそこには在った。
言葉を交わした者、そうでない者。
今はその別無くただの人影に見え、 その人影を割って中に入るでもなく、遠目からその惨状を見た。
あの少年を貫く、透明な傘。 落つる深紅。
それを捉える視界ががくがくと震え、 呼吸が浅くなる。 自覚するなり口元を両の手で覆い、 大きく息をするを心掛けて。]
(77) 2013/01/03(Thu) 14時頃
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[『弔い』という言葉が耳に届けば、 口を覆っていた両の手を、身を屈める様にして拝み合わせた。**]
(78) 2013/01/03(Thu) 14時半頃
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[拝んでいる最中、男の聲>>75がするりと耳へと流れ込んでくる。
館から出られぬ。
彼を殺めたのは私達の中に。]
……っ、
[それらを理解すると、 繰り返し浴びせられた呪詛のような言葉が、 全身を這う蛇のように体を締め上げる心地がした。]
(79) 2013/01/03(Thu) 15時頃
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[弔いの手伝いを。
彼がどのような者であれ、雪の中ここまで招き、 暖をくれた恩人であることに変わりはない。
例えこの館に閉じ込められようとも…。 このような事態になることを、楽しんでいるような者であっても。
与えられた温もりは、恩であろう。]
私も、…参りましょう。
[震えは殺しきれただろうか。 聲をあげて踏み込んだ室内。
先程は気付かなかったが、西洋の玩具と思しきが 様々散らばっているを一つ一つ目に留めた。**]
(80) 2013/01/03(Thu) 15時頃
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女中 おみつは、メモを貼った。
2013/01/03(Thu) 15時頃
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お気遣い、……ありがとうございます。 けれど、お見送りせねば、気が…済まぬのです。
[優しく、穏やかな声は、 このような状況下にあっては、後々、疑心の種となるだろうか。
だが今は、ただそのままの温情を感じるのみ。]
(-78) 2013/01/03(Thu) 18時半頃
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― 大広間 ―
[少年を貫いていた傘、それが引き抜かれるを見た。
胸に空いた穴は今、 先程耳打ちで気遣いをくれた男が掛けた敷布で覆われている。
じぃ、とその青の敷布を眺めていると、 じわと赤黒い染みが滲んでくる錯覚を見た。
錯覚を見る己から我に返らせたのは聲。
居間で話したのとは幾分違って聴こえたが、 慶の聲>>122に従い、敷布が落ちぬよう無言で手を添えた。]
(126) 2013/01/03(Thu) 22時頃
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[綺麗な顔立ちの少年。 もしもあの赤目がむき出しのままなら、そっと目蓋を被せて。
胸を貫かれ、吐血したのだろう。 口元は後で拭って差し上げよう、などと考えていた。]
(127) 2013/01/03(Thu) 22時頃
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女中 おみつは、メモを貼った。
2013/01/03(Thu) 22時半頃
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/* この三人…誰も中庭の存在知らないんじゃ…。 どうしよう…。
(-100) 2013/01/03(Thu) 23時頃
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さて…どちらに。
[葬る宛はあるのだろうかと問いかけて、 小鈴が敷布の中に何か入れる様>>102>>107を思い出した。
小さな手の中からちらり零れ見えたもの。
花を入れていた。恐らく。]
小鈴ちゃん?お花、持たせて差し上げていましたよね。 そのお花…どこから?
(136) 2013/01/03(Thu) 23時頃
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[時節は冬。 冬に咲かせる花など、自分は知らない。
この得体の知れぬ少年、得体の知れぬ屋敷、得体の知れぬ花。 あちこちの装飾も、先程拝借した茶器に描かれるも、全て花。
全てが彼の趣ならば、]
焼くことが適わないならばせめて…花の元に…
[「焼いた方が、良いと思うか」という言葉>>132に対し、 「焼くのは、やだ」と言う明之進>>134へと視線を移して。]
(137) 2013/01/03(Thu) 23時頃
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/* やべぇ 小鈴ちゃん おふだった
(-103) 2013/01/03(Thu) 23時頃
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/* そして敷布は頭まですっぽりだったのだね。 勘違いをしていたでござる。
いつの間に… みっちゃん手妻師か
(-107) 2013/01/03(Thu) 23時半頃
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はい…。
血の臭いも、亡骸が土に還る臭いも、 花の香が紛らわしてくれるかと。
[慶とは違う臭いを思い出し>>141、そちらを振り返り零す。
「それでよいですか」と訊ねるように視線を明之進に戻し、 少し待って。
反対の聲があがらねば、花が在るという庭へと促す。]
(144) 2013/01/03(Thu) 23時半頃
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/* 勝手に土葬だと思っていたけど… まさか、埋めないのだろうか。
さきばしったかん しゅびばせぬ(´;ω;`)ブワッ
(-110) 2013/01/03(Thu) 23時半頃
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― 大広間→中庭 ―
[中庭までの道程は、誰か伝える者があっただろうか。
先程走り来た長い廊下を戻る最中、 花の香が増すを感じる。
そうして伝え聞いた道をなぞり、 久方ぶりに感じられる外へと出た。
噎せ返るような花の香り。]
見事、ですね…。
[赤の目立つこの香の強い花。]
これも薔薇…ですね。
[白き雪の上に、赤を散らすものもあったか。]
(152) 2013/01/04(Fri) 00時頃
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…はい。では、此方へ。
[耳元へと寄せられた聲に、 少しの疑問を抱きつつも、今はただ従って。
雪から力強く伸びる木の元へと。
うっかり近付き過ぎては、 そのとげに皮膚を破られ、血を吸われてしまいそう。]
(-116) 2013/01/04(Fri) 00時頃
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[耳元に落とされる聲に頷きを返す。
薔薇の木の元、良き処を見つければ 名も知らぬ御仁と慶に、そこへ少年を寝かせるように促して。
懐から手拭いを取り出し、 雪と共に握って口元に充てがい、]
…はぁ、 はぁ…
[と息をかける。
掌の中。 溶けた雪が手拭いを濡らし、 それで少年の深紅に濡れた口元を拭った。]
(155) 2013/01/04(Fri) 00時頃
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/* しまtt
慶がせっかくぼかしていたのに…! 確定でかいてしもた…!!!!!!!!
(-118) 2013/01/04(Fri) 00時半頃
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女中 おみつは、メモを貼った。
2013/01/04(Fri) 00時半頃
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/* おい。これはいただいてもいいのか。 その珠のような血を…!
(-119) 2013/01/04(Fri) 00時半頃
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/* くっそ!!おそかった!!!!!!!!(机バンバン
(-122) 2013/01/04(Fri) 00時半頃
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