196 Fiducia - 3rd:fragrance -
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[海の向こうに在る常世。 穢れたこの世と結ばれた理想郷。
連れて行って、と言われたならば。 躊躇わず、と言えるかは、判らないけれど。
ただ、今は、その想いの可能性に思い至ることも無い。 私は未だ、彼女の願いを知らぬまま――。]
(-80) 2013/01/05(Sat) 18時半頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 18時半頃
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/* 傷口が熱を持って肉体的に弱っているから、命を奪うまでいかず、無能化までしか出来ない――と、しているのです。
それに、まぁ「病人」だし、ね。
(-81) 2013/01/05(Sat) 18時半頃
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/* おふさや かわいい
(-82) 2013/01/05(Sat) 18時半頃
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私も、主を、殺すかも知れぬぞ?
身やもしれぬし、心やもしれぬ。
だから、ほら、―――逃げよ。行け。
[轟と吹いた寒風に乗る言葉は 天宮殿にしか届かないでしょう。
行け。生けと、含ませた意味までも、届いたでしょうか。**]
(-83) 2013/01/05(Sat) 18時半頃
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[詰め寄って、理由を問う沙耶>>74、響き渡る音>>80。 倒れる姿に、駆け寄って。]
……また、無理して。
[ぽつり、零して。 抱え上げようと、自分の膝に、頭を乗せながら。
高波の様に、揺れる瞳>>81に。 触れられるのは嫌いと言った事を思い出して、こちらからは触れずに手を伸ばす。]
亀ちゃんも、落ち着いて。
[と。 無理とは、思いながらも。]
(88) 2013/01/05(Sat) 18時半頃
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―廊下の奥、ステンドグラスの前―
[怯えも緊張も何もかも、決して消えて無い。 そんな私の腕は、銃を握って下ろしたまま、未だ動かなかった。
私は、ただじっと震える目で沙耶を見詰め――、 振りかぶられた堅い鞘尻>>80に、はっと身構えた。 ――それでもなお、この腕は、動かなかった。]
っ、 ――――― え、?
[鮮やかな硝子の欠片が舞い、血染めの頬を掠め切る。 ふわり、硝子に交じって白雪が舞う、白い髪も舞い上がる。 刺すような冷たい痛み、意識する前に、眼前の景色が、揺らぐ。]
(89) 2013/01/05(Sat) 18時半頃
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[そっと大広間の扉を開いた。廊下を駆ける長身の長い結い髪を持つ影が見えた。走ってきた、大階段の方へ、壁伝いに少しずつ進んでいく。
大階段の下。くろい、否あかい、水溜り。 草履から覗く足袋があかく染まった]
慶、さ …――っ
[名を呼びかけた声が喉の奥でつまった]
(90) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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さ、
[目の前で倒れ伏すその人のすがたに。 私は思わず、腕を伸ばしていた。 握っていた拳銃が、白銀の敷物の上に、音も無く落ちる。]
如何した、如何、された、確り、―――
[手負いのその身を抱え上げようと、膝を付いて、]
(91) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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―――――、
[その腕は結局、沙耶を抱え上げることは無く。 少しの間、膝をついて俯いて――、
程無くして、転がった銃を拾い上げ。 私は、何も言わずに、振り返らずに、廊下を駆けていく。 赤い履物のような血も、幾らか絨毯の上を駆けたところで、やがては薄れ、足跡を残すことも無くなっていく。**]
(92) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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[広がる血。頭を切ったのだろうか 切った、というには ――膝をつく 明るい表情はもう、何処にもない ――手を伸ばす]
………
[人は簡単に死んでしまう。 簡単に殺せてしまう]
(93) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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[――信じてなど居ない。無条件に、信じてはならない。 人斬り武士のこの人は、お姉様とは違うのだから。
その心は――弱さは――捨てていない、心算、だった。
けれど、彼女に向けられることの無い銃口。 それこそが、自分で意識し意思する以上に、おのれの答えであったのだと。 私はまだ、気づいて居なかった。]
(-84) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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[「寂しい」、「苦しい」そして―――「哀しい」
暖かいはずの館の中。開かない扉の中、如何して此処はこんなにも寒いのか、と。あかに濡れた手で縮めた肩を守るように*掴んだ*]
(94) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 19時頃
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[この時、私の目には、他に駆け寄ってきた人の姿は映っていなかった。意識する余裕が、無かった。 だからの小鈴>>88が駆け寄ってきたことにも、直ぐには気づかなかった。 倒れた沙耶に腕を伸ばし、けれど結局抱え上げることを止めたのは、小鈴が彼女におのれの膝を貸す前のことだったろう。]
小鈴。
[落ち着いて、と手を伸ばす彼女には、その名を小さく呟くのみ。 触れられなかったことに、少しだけ、安堵する。
その後銃を手に、逃げるように駆け出す姿、落ち着いているとは言えなかったかもしれないが。 去り際、微かに紡いだ名と、震えの無い青い瞳は、小鈴の許にも届いたろうか。**]
(95) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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/* 窓から、逃げなかった!亀ちゃん!
まぁ、早々飛び降りられないよねっ
(-85) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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千鶴。
私のことは構わずに、自由に飛ぶと良い。**
(-86) 2013/01/05(Sat) 19時頃
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[殺すやも、と。身やも、心やも、と。彼女は確かにそう告げた。 そして確かに彼女は、いけ、と言った。 それは芙蓉が向けてきた言にも似て。 ――何処かに、別のいろが、滲んでいるような。]
――はい。
[立ち上がる間際。頷きはせず、けれど小さく返す。 この場で私が殺されなかった本当のところも。 私が去ったあの時に、沙耶が小鈴に何と答えていたのかも、知らなかった。
さっき、堪えるようにくちびるを結んでいた沙耶の顔。 震えの止まった青い目の裏に、今一度、過る。**]
(-87) 2013/01/05(Sat) 19時半頃
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[伸ばした手を、とられる事はなかったけど。>>95 銃を手に、走り去る背に。>>92]
亀ちゃん……!
[咄嗟に踏み出そうとした足は、僅か聞こえた声に、止まって。だけど。]
世っちゃん。木原様を、お願い……!
[身長差のある彼女を、自分が運ぶのは難しいし。 勝手場で彼と言葉を交わした時に、犯人ではない様な気がしたから、任せても大丈夫ではないかと。]
(96) 2013/01/05(Sat) 19時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 19時半頃
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ばか……!
[追おうとした足は、相反する二つの気持ちに止まる。 『構うな』と言われたら、構えない。 アタシは、亀ちゃんにも、誰にも必要じゃないと思っているから。 でも、そう割り切れずに。]
亀位、背に乗せるか、掴んで飛べる! 渡り鳥、なめるな!!
[アタシは、長い間、一人で戦ってきたのだから。 強いのだ。
そう望まれはしない事、分かってはいるけど。]
(-88) 2013/01/05(Sat) 20時頃
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/* 猫に鈴、の次は、鳥。 はやく にんげんに なりたーいw
(-89) 2013/01/05(Sat) 20時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 20時頃
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[僅か止まった足、沙耶を世渡介に任せようとする間に、亀吉の姿を見失って。 血の足跡を追うも、それは歩数を重ねるごとに薄れ、やがて途切れて。]
[どこへ行けば良いのか、迷う所で。 慶の傍、肩を掴む明之進に>>94を見て、小さな声で。]
……。大丈夫?
[と。 大丈夫なわけはない、と思いながら。 触れられるのは嫌なのだと思って、手は伸ばさず。 寒そうな仕草に、貸せる上着も、持たないけれど。**]
(97) 2013/01/05(Sat) 20時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 20時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 20時半頃
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―二階廊下―
[乾いて響く音に呼ばれ、剣士が姿を見せる>>24>>25
視界の端に見える姿に、意識が向いた。 晒された怪我の治療痕。 心のどこかで、薬屋への用事へ結論付けて。]
(98) 2013/01/05(Sat) 21時頃
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[かけつける、優しげに唐傘を差し出してくれた男が、紅く倒れた巫女を抱く>>28>>29
此れとは別と以前に、別の赤に染まった理由は嫌な気配を引き摺らせるように。
不可思議に戸惑い動けなかった己に暖かさをくれた、おみつの声が>>46、響く。 同じ頃に、離れた場所から聞こえた物音と聞き覚えの確かにある声>>35>>36>>40にも、彼女の言葉は、向けられたように聞こえた。]
(99) 2013/01/05(Sat) 21時頃
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―― 少し前:大階段下 ――
[絶望の淵に、沈みこむような声>>50。 けれどその声音に男は返す言葉もなく。
もう、問いかけた彼は、その瞼を開かないのだから。]
(100) 2013/01/05(Sat) 21時頃
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――――……。
[かけられた声に刹那振り返る。
言われずともただ、知っていた。 役に立たない意気地なし。 触れた言の葉にすら、縋ってしまう意気地なし。
彼女を振り返るその切れ長い双眸は、脅えの色を燈していた。]
(-90) 2013/01/05(Sat) 21時頃
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[ゆりの亡骸が運ばれて行く>>62>>64のを、何処か遠くに感じながら。]
[ さや ]
[動けずにいる己を庇う様、立つ沙耶>>55の背に、震えた囁き声が彼女の名を呼び。 其れは、意図せず、亀吉と重なった>>67
小さな金属を手にしたまま動けない亀吉へと、お侍の手にする鞘に納まる刀が近づき。
一歩、一歩と、色硝子の飾られた奥へ二人が歩んで行くならば、己は未だ、命が手折られた時に立っていた、其の場所に。]
(101) 2013/01/05(Sat) 21時頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 21時頃
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[二人の、声が聞こえる>>74>>81
"心を殺される"と。 亀吉の口にした其の理由に、己は感覚で、納得した。 相手がゆりでなければ、殺したのが亀吉でなければ、己に触れた指がなければ、廊下に3人だけの時がなければ、納得しうるものではないかもしれない。 其れでも己の中に、理由はすとん、と落ちたのだ。]
(102) 2013/01/05(Sat) 21時頃
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―― 中庭 ――
[粉雪が流るる長髪に降り積もる。 このまま全てが白くなり、身体を掻き消し、押しつぶし、消えてしまえばいい。それでもきっと、灯火を消した罪は消えはしない。]
……、……。
[薄い唇が僅か、開いた。けれど言葉にはならずに白い息となって凍りつく。 後ろから聞こえた声音>>69は、先にもこの中庭にて聞いたそれ。]
本当に、……寒くて……、
[ふると頭は自然と振られ、粉雪が口元に落ちる。 外気と違い熱を持つ唇が、その白を露と解かした。]
(103) 2013/01/05(Sat) 21時半頃
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…………、俺に
[柔らかな声と、背後から伸ばされた手。 彼の顔は未だ見えぬ。虚空に彷徨う指先は、ひしとその指先を掴んだ。]
優しく、しないでくれ……
[言葉とは裏腹に、冷えた男の指は彼に縋る。
きっと彼は己の所業を知っている。非難され当たり前のことをした男。それなのにどうして、その声は、指先は、優しいのだろう。]
(-91) 2013/01/05(Sat) 21時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2013/01/05(Sat) 21時半頃
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/* 雷門さんにあいたいと思っていたら、雷門さんが居た
(-92) 2013/01/05(Sat) 21時半頃
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/* (*ノノ) てにぎっちゃった…
(-93) 2013/01/05(Sat) 21時半頃
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